無機系素材の質感が美しい「Mineral Coat」ミネラルコート。
30年近く販売してきたLime Coat(ライムコート)の質感そのままに後継製品として発売し、無機特有の色合いとその質感に大変ご好評をいただいております。
Mineral Coat(ミネラルコート)製品ページ
https://www.fukko-japan.com/products/mineral-coat.html
今回は、Mineral Coatを使った「塗り版築」仕上げについてご紹介したいと思います。
版築(はんちく)仕上げとは?
もとは土を型枠へ何層にも分けて積み上げ、塀や基礎、城壁などにも使われてきた工法です。本来の版築仕上げは、躯体の役目も成すため500㎜程度の厚みが必要であり、型枠を組み、土を詰め込み、上から突き固め、何層にも重ねて高さを出していくために、見た目は土の層が幾層にも重なる美しい風合いで、またとても堅牢な構造となります。
現代建築では、本来の版築仕上げを施すにはコストや工期、規格や認定など様々な障壁があり、また版築本来の塀や基礎、城壁などといった役目をこなすことは難しいのが現実です。土本来がもつ柔らかさやその質感を活かしながらあくまでも意匠材としての版築仕上げが好まれており、地層のように幾層にも少しづつ表情の異なる層が積み重なる仕上がりは、そのプロジェクト限りの唯一の仕上げといっても過言ではありません。
Mineral Coat(ミネラルコート)製品ページ
https://www.fukko-japan.com/products/mineral-coat.html
Mineral Coat(ミネラルコート)は、無機を主体とした左官仕上げ材です。
標準塗厚は約8㎜、パターンは5種、基本カラーは18色となります。
マヂックコートなどの樹脂系仕上げ材は、材料を塗り付け、追っかけ(塗ったらすぐ)でパターンをつけていきます。樹脂系仕上げ材は、水分が蒸発する過程で樹脂塗膜が表面に形成される前にパターンを付けますが、Mineral Coat(無機系仕上げ材)は、セメントの水和反応が進み、半渇き、つまり少し表面が硬化した段階で表面を削り落とすようにしてパターンをつけていきます。それによって骨材が露出され風合いが増し、また凹凸が大きくなり深い表情を作り出すことができます。
Mineral Coat(ミネラルコート)を使った塗り版築仕上げ、「色」「骨材」「パターン」そして塗り継ぐ「幅」など、その仕上げ方、魅せ方の自由度は高く、和・洋、どのような空間でもMineral Coatのアレンジによって使い分けることができます。
当社では、他にも外装に使用できる超高耐候性仕上げ材「GRANDIO」を使った塗り版築や、洗い出しと併用したものなど、用途に合わせてご提案することが可能です。
Mineral Coatの持つ質感と、塗り版築の魅力。
外装、内装、また内装制限による不燃認定が必要な箇所など、必要に応じてご提案いたします。
版築仕上げにご興味ある方は、ぜひお問い合わせください。
Mineral Coat(ミネラルコート)製品ページ
https://www.fukko-japan.com/products/mineral-coat.html
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