竣工後6年程度経過したドライテック(北海道)。ところどころ除雪機の傷が確認できるが健全な状態を保っている。
透水性コンクリート「ドライテック」。
北は北海道、南は沖縄まで、住宅駐車場を中心に全国で展開している「ドライテック」。
日本には四季があり、北海道は亜寒帯湿潤気候、沖縄は亜熱帯気候と気候区分が大きくわかれます。
地域特有の気候があるなかで長期にわたり安定した品質の製品を納めることは容易ではなく、日本の気候は世界的に見ても非常に厳しいものといっても過言ではありません。
今回は積雪寒冷地といわれる北海道での「ドライテック」の実績、敷設後5年以上が経過した案件をご紹介したいと思います。
ドライテック公式ホームページ
https://drytech-japan.com/
冬季に最低気温がマイナス5度からマイナス10度程度まで気温が下がる北海道札幌(石狩)地域。
降雪量も平均して5mもの積雪がある同地域、路面にとっても非常に過酷な環境であるといえます。夏場も30度を超える日が1週間ほどありますので、寒暖の差が非常に厳しく、そして地盤は北海道特有の泥炭地が多く存在します。泥炭地とは、気温が低く植物が完全に分解されずにできた土を泥炭といい、 泥炭が積み重なってできた土地を泥炭地といいます。 泥炭はとても多くの水分を含み、重い物が載ったり、乾燥したりすると沈下してしまう性質があ、軟弱で崩れやすい地質です。北海道の道路を走っているとアスファルトの補修跡がとても多く、また沈下して波打っているところを多く目にします。
このように北海道は、気温や積雪だけでなく、沈下しやすい地盤もあるために舗装材にとっては過酷な環境といえます。
ドライテック公式ホームページ
https://drytech-japan.com/
透水性コンクリート「ドライテック」。
当社開発の完全無機の専用バインダーを混入させ骨材同士を点接着させた層内に連続した空隙を持つポーラスコンクリートです。寒冷地で問題となるのは凍害そして凍上です。コンクリート内部に水分が含まれ、その水分が凍って膨張しコンクリートを破壊する現象のことを凍害といいます。また土間では、地中深くまで凍結することで路盤が持ち上がってくる現象を凍上と言い、身近な例でいうと霜柱のように地中が凍るようなイメージで路面が路盤によって持ち上がってくることを言います。
北海道での「ドライテック」、凍上抑制層として路盤の厚みを200㎜で計画し、「ドライテック」自体は100㎜と標準の厚みで敷設することで、凍上を抑制することができます。また万が一凍上によって路盤が持ち上がったとしても、「ドライテック」が破損することはなく、雪が解ける春先になると自然と路面が下がり、もとの位置へと戻ります。凍害については、連続的な空隙に水が保持されることがないため寒冷地における「ドライテック」の凍害の報告はございません。
さらに積雪地域での「ドライテック」のメリットがあります。
それは透水性が活かされた融雪のしやすさです。
「ドライテック」は、ポーラスコンクリート(雷おこし状)なので連続した空隙によって地中から路面上へと通気しています。土間コンなどの不透水路盤の場合、積雪後に寝雪になると路面に近い部分の雪が凍結し、積み重なって層となって氷が厚くなるため除雪が困難です。「ドライテック」の場合は、この寝雪の凍結層がないためにいつまでも柔らかい雪のために融雪が非常に楽なうえ融雪排水はそのまま地中へと浸透します。よって足元に融雪水による水たまりのない快適な路面環境を得ることが可能です。
このように寒冷地でも凍害の心配もなく、また積雪地域特有の諸問題も解決できる「ドライテック」。
北海道地域で拡大中です!!
ドライテック公式ホームページ
https://drytech-japan.com/