1970年代から50年近く愛される製品。
「Dussel」
そのルーツは松涛美術館にさかのぼります。
建築家 白井晟一
建築界においてその名を知らない方はいないでしょう。
哲学を学び、建築家としての道を歩んだ建築界の巨匠です。
1970年代当時、日本の左官仕上には漆喰や聚楽壁、リシン掻き落とし、
また塗料系では吹付タイルのようなべったりとした塗料しかなく、
仕上げにはあまり多くの選択肢はありませんでした。
またリシンのカキ落としや聚楽は表面が非常にもろく、
砂状のものが触ると落ち、壁の周辺を汚してしまい、
展示物にも影響が考えられました。
そしてもっと表情の豊かな製品を探しているとお話をいただき、
粗い粒子の骨材を使った仕上で凹凸感を持たせ、
コテを上手に使い、材料を起したような自然な感じに仕上げ、
荒々しく、それでいて繊細な仕上がり、
それが「Dussel」であり、建築家 白井晟一により世に送り出されました。
それは建物に新たな表情を持たせることができたと大変好評でした。
またクラックも他の製品にくらべて発生しづらく、
非常に重宝したとご評価をいただきました。
(白井晟一研究所 代表 白井昱磨 様 談)
Dussel
https://www.fukko-japan.com/products/dussel.html
松涛美術館建築概要(Dusselが確認できます)
https://shoto-museum.jp/aboutthemuseum/outline/
建築家 白井晟一
白井先生が手掛けられ実現した美術館は、
松涛美術館と芹沢銈介美術館(石水館)のふたつのみです。
建築作品としても貴重な松涛美術館は今年で40周年を迎えました。
そんな白井先生の建築美学を感じることができる松涛美術館において、
現在、開館40周年企画として「白井晟一入門」が開催されております。
第一部 白井晟一クロニクル 2021.10.23-12.12
第二部 Back to 1981 建物公開 2022.1.4-1.30
2つのテーマにわけ特別展が企画されております。
現在は白井先生の建築の変遷が、パース、図面、模型などとと展示されており、
当社のDussel(デュッセル)も各所で確認できます。
白井晟一先生により世に放たれたDussel(デュッセル)。
40年の時を経てもなお多くの建築家に愛されている製品です。
お時間ある方はぜひ松涛美術館に訪れ、
白井晟一イズムとともにDusselもご覧いただけたら幸いです。
Dussel
https://www.fukko-japan.com/products/dussel.html