「ハナエモリビル」
丹下健三氏の設計のかつての表参道のランドマークであったそのビルは、
ファッションの最先端であり、デザイン発信源でもありました。
若者があつまる表参道にそびえる、
とても先鋭的なガラス張りのビル、すべてのおしゃれがそこにはありました。
そんな「ハナエモリビル」で、
マヂックコートの代名詞パターン「HM」(ハナエモリの略)は生まれたのは、
ご存じの方も多いかと思います。
マヂックコート
https://www.fukko-japan.com/products/magic-coat.html
「ざらざらとした質感のなかに柔らかさを」
ジェラートをかき混ぜてできる表情に似た仕上がりを求められ、
当時のフッコーの研究員は
美しいテクスチュアが出るようマヂックコートの配合を変え、
そのテクスチュアを表現できる道具を探し、
要望されたテクスチュアが美しく生まれる乾きのタイミングを見計らい、
やっとOKをいただいたテクスチュア、その名も「HM」。
それはハナエモリビルで生まれたテクスチュア。
その頭文字から「HM」と名付けられ、
いまでも1番人気のテクスチュアです。
マヂックコート
https://www.fukko-japan.com/products/magic-coat.html
マヂックコートも発売から約50年が経過し、
ハナエモリビルで生まれた「HM」は、
建築家によって多くの建築作品に採用され、
またそのテクスチュアを生み出す左官工法は他の製品にも展開し、
現在に至ります。
他社製品にもチラホラと類似パターンは見受けられます。
そういった意味でもハナエモリビルで生まれた「HM」は、
建築業界にとって非常に意義のあるテクスチュアなのです。
「建築家とともに創造する」
「丹下健三氏」と「ハナエモリビル」、そして「HM」。
それはフッコーの原点。
これからも名作を彩る「テクスチュア」を創造いたします。