2005、1505、6号・・・、ドライテックの安定供給に必要なこと

ドライテックの供給システム。
透水性舗装材「ドライテック」は、通常のコンクリートのように液体状のものが硬化した固形状のものとは異なり、骨材同士を点で接着させ層内に水を通すための連続した空隙を作り出した雷おこし状のコンクリート素材()です。RC造(鉄筋コンクリート造)や土間コンに使用される生コンクリートは、2.4トン/m3(立米)程度の密度(比重)があり、ドライテックでは約2.0トン/m3(立米)ほどの密度(比重)があります。2‐7階程度のRC造に必要とされる主要構造物の柱ではおおよそ800㎜✖800㎜程度必要とされ、ひとつの建築物に使用されるコンクリートの総重量(総出荷量)はとても大きいものとなります。またドライテックにおいても同じことが言え、一般車両用に適用する厚みは100㎜を基準としており、これを重量でいうと250㎏/m2ほどとなります。ここで我々フッコーの主要事業である左官材と比較すると、代表的なマヂックコートのHM仕上げではせいぜい5㎏/m2程度であり、水を混ぜて固まる水硬性のセメント、水が蒸発して固まる樹脂との違いもあり種々の要因はありますが、壁材との比較が的確なものではないにしろその差は歴然です。
当社の工場は山梨県にありますが、仮に配送時間による品質低下を全く考えずにドライテックを山梨から配送しようとすると、その重さによる運送コストは膨大なものとなり、現実的ではありません。次に品質低下、とくに躯体に使用されるコンクリーはJISの基準によって最長90分と厳格に決められているため、コンクリートを製造する生コンプラントが各地域に配備されているのはそのためでもあります。

糸島の美しい海を眼前にしたプロジェクトへ配送されたドライテック

住宅駐車場規模でも敷設できるのがドライテックの魅力のひとつです。
大手道路会社が約30年前より展開している透水性ポーラスコンクリートさえもなし得なかった、小規模でも供給できるシステムをドライテックが実現した理由がそこにはあります。
首題にある、2005、1505、6号・・・、これは骨材のサイズを表しています。
2005:最大粒径20㎜、最小粒径5㎜
1505:最大粒径15㎜、最大粒径5㎜
生コンプラントで使用(常備)されている粗骨材(砂ではない大きめの骨材)のことであり、JIS基準に沿って強度やスランプといった厳格な管理のもとプラントは生コンクリートを日々製造し出荷しています。プラントにとっては、日々出荷される生コンクリートの品質基準を満足させるためにも骨材の品質管理はとても重要です。あわせてその土地土地によって入手できる骨材は限定され、プラントによって骨材の粒径および石灰砕石や御影砕石などといった性質の異なる骨材を使用しながら、JISの基準を満足した品質の高いコンクリートを現場へと供給しています。

ドライテックの品質管理基準のひとつ「ダレ試験」

このような背景のなか、ドライテックを小ロットでも現場へ供給するため生コンプラントに常備された資材を有効活用することによりエンドユーザーに最も近い存在の住宅駐車場といった小規模案件へ納入するシステムを構築することが可能となりました。それは生コンプラントにとっても土間コンに代わる環境に配慮した次世代のコンクリートを製造することは、サステナブルな社会を実現するための重要な役割を果たすことにつながります。
プラントに常備された骨材を活用したドライテック、2005、1505、5㎜のサイズの違いはありますが、限られた天然資源の有効利用および輸送にかかわるCo2削減にも寄与し、雨水を地中へ還元するグリーンインフラ形成へも貢献します。
都市型水害を抑制し、地域社会へ貢献するドライテック。
地域に沿った資材で表現される、地球にやさしい次世代のコンクリートです。

ドライテック公式ホームページ
https://drytech-japan.com/
ドライテック公式インスタグラム
https://www.instagram.com/drytech_fukko/

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